遠くに見える
2024年4月6日(土)~21日(日)
12:00 - 18:00 火・水定休
彼のアトリエを訪れた時、様々な表現を試行して制作された作品たちに圧倒されました。今回の作品はミニマルな構図で撮影した写真を綿布にプリントし、モノトーンの顔料を混ぜた樹脂をいくえにも重ねて造られています。一層ごとに時間をかけて固められた樹脂の厚みが靄のように被写体を覆い、まるで仮想の空間を生み出しているかのようです。その中に潜む作家の心情を探り、自ら思い描く情景を感じていただけたら幸いです。
私の中に表現者としての何かがあると信じたい。そう思い自分の内側と向き合ってきた。しかし長い時間の経過がこのまま埋もれてしまうという思いにさせる。どれだけ想いを込め誠実に作品に向き合っても、それを知るのは私だけ。この作品を作ることが誰かの役に立っているのか自分の存在が無意味ではないのか、知りたい。この作品を観て喜ぶ人がどこかにいて欲しい。作品は遠い何かを追う私自身の心情を投影したものかもしれない。霧の中のような、遠いようにも見えるし近いようにも見える。どうにか近づいてもう少しのように感じても、それ以上ではない。いつ迄経っても辿り着かない。 櫻井 大吾
【アーティストトーク】 4月7日(日)16時~
作品の見方や製作過程について作家自身が語ります。予約不要・参加費無料ですので、この機会にぜひご参加ください。
櫻井 大吾 Daigo Sakurai
三重県生まれ
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業、同大学修士号取得
【略歴】
多摩美術大学在学中、株式会社TBS テレビでのドラマ映像·番組セットを制作。また同時期、多摩アートオブアカデミー主任講師を務め美術大学進学希望者を指導。卒業後TOPPAN 株式会社入社、書籍·広告のデザイン·ディレクションを担当。退社後、グラフィックデザイン個人事務所FAF を設立。現在、現代アートの制作を行い国際芸術祭にて作品展示や個展、講演会等活躍の場を広げている。
2023 年 エイトアートハウス 個展
【主な受賞歴】
マドラ出版「広告批評」青木克典最優秀賞 佐藤可士和最優秀賞
タイポディレクターズクラブ入賞
イタリア生物多様性広告優秀賞
亀山茶パッケージデザイン最優秀賞
2024年4月6日(土)~21日(日)
12:00 - 18:00 火・水定休
彼のアトリエを訪れた時、様々な表現を試行して制作された作品たちに圧倒されました。今回の作品はミニマルな構図で撮影した写真を綿布にプリントし、モノトーンの顔料を混ぜた樹脂をいくえにも重ねて造られています。一層ごとに時間をかけて固められた樹脂の厚みが靄のように被写体を覆い、まるで仮想の空間を生み出しているかのようです。その中に潜む作家の心情を探り、自ら思い描く情景を感じていただけたら幸いです。
私の中に表現者としての何かがあると信じたい。そう思い自分の内側と向き合ってきた。しかし長い時間の経過がこのまま埋もれてしまうという思いにさせる。どれだけ想いを込め誠実に作品に向き合っても、それを知るのは私だけ。この作品を作ることが誰かの役に立っているのか自分の存在が無意味ではないのか、知りたい。この作品を観て喜ぶ人がどこかにいて欲しい。作品は遠い何かを追う私自身の心情を投影したものかもしれない。霧の中のような、遠いようにも見えるし近いようにも見える。どうにか近づいてもう少しのように感じても、それ以上ではない。いつ迄経っても辿り着かない。
櫻井 大吾
【アーティストトーク】 4月7日(日)16時~
作品の見方や製作過程について作家自身が語ります。予約不要・参加費無料ですので、この機会にぜひご参加ください。
櫻井 大吾 Daigo Sakurai
三重県生まれ
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業、同大学修士号取得
【略歴】
多摩美術大学在学中、株式会社TBS テレビでのドラマ映像·番組セットを制作。また同時期、多摩アートオブアカデミー主任講師を務め美術大学進学希望者を指導。卒業後TOPPAN 株式会社入社、書籍·広告のデザイン·ディレクションを担当。退社後、グラフィックデザイン個人事務所FAF を設立。現在、現代アートの制作を行い国際芸術祭にて作品展示や個展、講演会等活躍の場を広げている。
2023 年 エイトアートハウス 個展
【主な受賞歴】
マドラ出版「広告批評」青木克典最優秀賞 佐藤可士和最優秀賞
タイポディレクターズクラブ入賞
イタリア生物多様性広告優秀賞
亀山茶パッケージデザイン最優秀賞